Stand by・・・
新しい大学生活を刹那が始めてるにも関わらず、おれは予備校で机にかじりついている。

その事実がものすごく情けなくて、おれは友人が心配するくらいに必死に勉強した。

せめて刹那と釣り合えるくらいの人間になれるように。

そうならなければ、あの眩しい笑顔をもう二度と見ることができない。

そんな気がしていた。



そんなことで一年を勉強に明け暮れ、何とか国立の大学へ進学することができた。

やっと刹那と同じラインに立つことができた。

それが嬉しかった。

もう会うことはないだろうと、わかってはいながらも。






しかし、幸運と言うべきか、不幸と言うべきか。





刹那はいたのだ。






おれの進学した大学に。






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