Stand by・・・
「だ、誰だよ?俺と話してんの!?」

「え?今から驚くの?さっきからから話してたじゃん」

「いや、だからどこにいんだよ!?」

「どこって・・・あなたの隣」

「と、隣?」


自分の隣に目をやる。勿論、見慣れたおれの部屋しか目に入って来ない。


「ほんとのこと言えって!」

「ほんとだってば」


確かに声だけはすぐ隣から聞こえる・・・ような気もする。


「私、見えない?」

「は、はい」

「やっぱりかぁ・・・」

「やっぱりって・・・」

「私さ、多分あれだと思うんだよね」

「あれって・・・」

「あのー、死んだ人が死に切れず、この世に魂だけ留めるっていう・・・」

「・・・要は、幽霊ってこと?」

「うん・・・多分」







えーと・・・





こういうときどういうリアクションすればいいのかな。





腕時計の時報がピピッと12時を告げた。
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