夢月
「ここが、りりぃの一番好きな所。図書館です」愛利は読者が好きだ。「美月ちゃんは?」「あたしは、結構好きかな?」美月は、意外に楽しそうだし、まぁいいか…

15分くらい、学校中歩き回って、疲れた。「ふぅ。美月ちゃんごめんね疲れた?」「ううん。愛利ちゃんのお陰で、楽しかった」「りりぃでいいよ」美月はちょっと戸惑い。「じゃあ、りりぃ」「はぃ」
二人は凄く仲良くなった。初日なのに、女の子は不思議だ…



昼休み以降、愛利と美月は凄く仲良くなっていた。 「え~。じゃあ、如月ちゃんは待ってるの?」「そう。まだ一人じゃ帰れないからね」 美月には、妹がいるそうだ、如月と言うらしい…

一年生だそうだ。

「じゃあさ、今日一緒に帰ろうよ」「え?でも反対方向だよ?」「お兄ちゃん…」うっ。愛利にお願いされると、断れない… 兄の威厳は僕にはない。「解った。美月一緒に帰ろう。」
「え?いいの?」美月が心なしか、嬉しそうに見えた。 久しぶりに授業が早く終わらないかと思った。
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