夢月
4人一緒に帰る。

久しぶりだ。二人以外で帰るのは。
前では、女の子3人が、手を繋いで楽しそうに歩いている。
「お兄ちゃん。遅いよ」 愛利も、美月も、如月も皆妹みたいだ。

「ここが、あたし達の家。あんまり、いい家ではないけど…」美月は恥ずかしそうに言った。

「あの…。今日は本当にありがとう」
美月が頭を下げた。如月も姉にならって、頭を下げた。 「美月ちゃん。全然大丈夫だよ」「あぁ、明日からまた一緒にやってこうな」「うん。じゃあ、ありがとう。バイバイ。明日、学校でね」 「うん。美月ちゃん、如月ちゃん明日ね」 「じゃあな」
僕たちは、家に向かって歩き始めた。

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