夢月
「お兄ちゃん。今日は忘れ物ない?」
「お前こそないのか?」とりとめない会話のなかで、妹はよく笑う。僕たちは、二卵性双生児…つまり双子。
亜希と愛利。女の子みたいな名前だけど亜希は男の子だ。
「サッカー、今週末試合だよね?お兄ちゃん出れるの?」「さぁ?キーパー僕しかいないし、出れるんじゃないか?」 愛利は、何かと兄である僕にべったりだ… 理由は、妹は体が弱いからだ。 妹は、幼稚園からずっと僕と一緒に登下校している。
サッカーを始めたから、学校が始まるまでかなり早いけど、妹は登下校中に具合が悪くなったりするから僕がいつもついている。
「亜希。愛利。そろそろ行く準備しなさいよ? まだ、寒いから暖かくしていきなさいね」母さんが、僕達に言う。
「わかってるよ。ママ」「あん。行ってくる」 「お兄ちゃん待ってよ~」「早くしろ」「うぇ~ん」
今日もまた1日が始まる。 そして、今日が僕達にとって運命の日になるとは、思いもしなかった…。
そういえば、昨日の夜は、月が綺麗だった。
「お前こそないのか?」とりとめない会話のなかで、妹はよく笑う。僕たちは、二卵性双生児…つまり双子。
亜希と愛利。女の子みたいな名前だけど亜希は男の子だ。
「サッカー、今週末試合だよね?お兄ちゃん出れるの?」「さぁ?キーパー僕しかいないし、出れるんじゃないか?」 愛利は、何かと兄である僕にべったりだ… 理由は、妹は体が弱いからだ。 妹は、幼稚園からずっと僕と一緒に登下校している。
サッカーを始めたから、学校が始まるまでかなり早いけど、妹は登下校中に具合が悪くなったりするから僕がいつもついている。
「亜希。愛利。そろそろ行く準備しなさいよ? まだ、寒いから暖かくしていきなさいね」母さんが、僕達に言う。
「わかってるよ。ママ」「あん。行ってくる」 「お兄ちゃん待ってよ~」「早くしろ」「うぇ~ん」
今日もまた1日が始まる。 そして、今日が僕達にとって運命の日になるとは、思いもしなかった…。
そういえば、昨日の夜は、月が綺麗だった。