夢月

別れ 死と言う意味

病院に着いた。ナースセンターに、俺は名前を告げて愛利の病室に向かう。
「なんか、久しぶりだから、キンチョーしてきちゃった」

「馬鹿。そんなキンチョーしてどうする?」
「だよね」

病室に着く。俺はノックする。「はい。どうぞ」「入るぞ。愛利」
俺は扉を開けた。

「お兄ちゃん。みーちゃん」
「えへへりりぃちゃん久しぶり」愛利の顔がぱっと明るくなった。

「久しぶり~みーちゃんごめんねこんな姿で」

「何言ってるの?あたしこそ、来れなくてごめんね」

相変わらず、仲がいいな… 久しぶりに会って、二人共にすごい楽しそうだ。


30分程たっただろうか? 看護婦さんが愛利の検温に来た。
「あら?お兄さん。とお友達?愛利さん。良かったね」笑顔が、優しい看護婦さんだ。


検温が終わり、病室を出ていく時。「あっ。お兄さん。先生がお呼びになっています。ちょっとお知らせしたい事があるそうです。」
看護婦さんが、二人には聞こえないように、小声で俺に告げた。
なんだろう?胸騒ぎがした……

「ちょっとトイレ行ってくるな」
未だに喋りまくっている二人を残して、病室を出た。
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