夢月
6月20日。

俺は病院にいた。
愛利は死んだ。 今日の朝方、息を引き取った。


最後の瞬間には立ち会えず、兄貴としてとか抜きに立ち会えなかった…


愛利の亡骸を見つめながら、俺は何を考えていたのだろう。

これで、俺の居場所は完全になくなった。家に居場所はなくなった。


愛利… お前、早すぎるよ。
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