夢月

それから…

愛利の葬儀が執り行われた。

多くの人が愛利と最後の別れに来てくれた。


愛利は、納棺してくれる人が、すごく綺麗にしてくれた。
生きているみたい…

母さんは泣きじゃくって、ほとんど何も出来なかった。
「母さん。大丈夫?」俺は、母さんに話しかけた。

「なんで? 愛利が死ななきゃいけなかったの? なんで? ……亜希。あんたが死ねば良かったね…… そうしたら、愛利は生きてたよね」


なるほど、それが本音か。

完全に居場所を無くしたな…
愛利。お前は、どうだった? 俺に、あれだけの事を言ったんだ。お前も、俺を恨んで死んだのか?

だとしたら、俺は生きている事さえ馬鹿らしい…
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