夢月
ご飯をご馳走になって、風呂を借りた…

俺は、実家に居場所がない。
でも、ここの家には居場所がある。

美月がいるからかな?なんか、久しぶりだ。

「亜希。あたしの部屋に行こう。」
美月の部屋か。そういえば、小学校いらいだな。

「亜希の布団は?お母さん。」
「え?ないよ…?一緒に寝ないの?」
「お母さん…。」


美月の部屋。なんか、女の子の部屋って感じだ。

「亜希…。布団ないんだって…。あたしのベッドダブルだから、寝れるよ」

「何? マズイだろ…。いきなりは…」
「あたしは、大丈夫だけど… えいゃ、変な意味じゃなくて、同じ布団で寝るのは大丈夫って意味で…」

まぁ、一緒に寝るくらいならな…

でも、緊張しっぱなしだ。
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