夢月
18時… 日も暮れてきた。

「美月。何食う?」 「う~ん… 韓国料理?」

「店知らねぇよ」
他愛もない会話。 とりあえず、イタリアンにしようと言う事になった。

セットを頼んで、料理を待つ。
「ねぇ、亜希。話しがあるんだけど…」

「なに? あらたまって…」
「えっと、お母さんの仕事の都合でね。あたしたち引っ越すの…。でね。ちょっと遠くなるの…」
「まぁ、仕方ないか…。皐月さんは仕事してるからな… もっと会えなくなるのか?」 「えっと、それでね。お母さん達の所から通えないからね。あたし、別に暮らすの。
えっと…でね。 お母さんがね。えっと…」「何だよ?なしたの?」

「えっと。お母さんがね。亜希と一緒に住めばいいんじゃないって…」
「え?? え~!?」 「亜希!声が大きい」

びっくりするよね… 絶対無理だし…

「家賃払えないよ どうするの?」
え?
「何びっくりしてんだよ?俺は、いいよ。でも、家賃払えないからさ…」

……同棲 あっさり決まった。
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