夢月
学校のチャイムがなる。サッカーの練習が、終わって4年2組の教室に入る。 「亜希おはよう」「おはよう」唯一の親友と言ってもいい、柳田君が声をかけてくる。同じサッカー少年団のキャプテンだ。 「今日は練習は?」「生徒会の仕事があってさ。悪いね。副キャプテン」
生徒会にキャプテンにいろいろやってて柳田君は大変だ。 「お兄ちゃん」愛利が笑顔で寄ってくる。「愛利ちゃんは、亜希が好きなんだね」柳田君は、僕達の事を知っている。幼稚園からの腐れ縁。つまり、幼なじみだ。「いっくん。毎日、それ聞くよね」「そうだっけ?」柳田君は、ちょっと照れ臭そうに笑う。 僕には救いだ。愛利はいろいろ友達がいるが、僕には柳田君くらいしか話す人間はいない。
「そういえば、いっくん。今日転校生くるんだよね?」「ああ。女の子だって言ってたね?」 また、その話しか… 転校生がなんなんだ? どうせ、面倒な奴に決まってる。女の子だってさ。
「どんな子なんだろ~」「愛利ちゃんみたいに、変な子じゃない?」 柳田君は、たまに冗談を言う。「ひどいいっくん嫌い」
愛利は柳田君に食ってかかる。
「お~い。本間兄妹と柳田。チャイムなってるぞ」「あっ。ケツアゴ」 「本間…廊下に立ってるか?」「すいません」
今日も学校が幕をあけた。新しい、学校生活の始まりだ…
生徒会にキャプテンにいろいろやってて柳田君は大変だ。 「お兄ちゃん」愛利が笑顔で寄ってくる。「愛利ちゃんは、亜希が好きなんだね」柳田君は、僕達の事を知っている。幼稚園からの腐れ縁。つまり、幼なじみだ。「いっくん。毎日、それ聞くよね」「そうだっけ?」柳田君は、ちょっと照れ臭そうに笑う。 僕には救いだ。愛利はいろいろ友達がいるが、僕には柳田君くらいしか話す人間はいない。
「そういえば、いっくん。今日転校生くるんだよね?」「ああ。女の子だって言ってたね?」 また、その話しか… 転校生がなんなんだ? どうせ、面倒な奴に決まってる。女の子だってさ。
「どんな子なんだろ~」「愛利ちゃんみたいに、変な子じゃない?」 柳田君は、たまに冗談を言う。「ひどいいっくん嫌い」
愛利は柳田君に食ってかかる。
「お~い。本間兄妹と柳田。チャイムなってるぞ」「あっ。ケツアゴ」 「本間…廊下に立ってるか?」「すいません」
今日も学校が幕をあけた。新しい、学校生活の始まりだ…