夢月
今日は一緒に暮らし始めて初めての土曜日。お互いにバイトもないし。

部活も午前中に終わった。
美月は部活がないと言っていたし、久しぶりに出かけるかな?
嫌、面倒だ… 家にいよう。

「ただいま。」
「亜希。お帰りなさい。」

美月がちょうど洗濯物を取り込んで干している所だった。
「暑い…。美月。ジュースある?」
「ダメよ。亜希。陸上選手でしょ?ジュースはだめ。牛乳にプロテイン入れて飲んで。」「は~い。ストレッチ手伝ってな」
「うん。干したらね。」
「パンツとか、一緒に洗ってんの?汚いから別々にした方がいいよ?」
「あんまり、気にならないよ。あたしのだって汚いし…」

てか、新婚ってこんな感じなのかな?
あまりにも、普通になってる。美月は、小学校から知ってるから、付き合って2ヶ月なのに、自然だった。
「美月。飯食った?」「まだだよ?あっ、あたし作るからいいよ」

「玉子は、止めてな…」
「亜希。殴るよ」 「悪い…」

あいつ、怖いな
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