夢月
いつもどおり、学校の授業は進む。

違いは、授業が終わるたんびに先生方に「頑張れよ」と言われるくらいだ。

それに、どれだけのプレッシャーを感じるか。お前ら解ってるのか?




午後。壮行会を開くらしい…。

はぁ。嫌になる。壮行会なんてしないで、静かに送り出して欲しい。

「本間亜希君には、全国大会にても、活躍を期待しています。それでは、本間君。 一言お願いします。」

促されるまま、ステージに上がる。
マイクを前に、何を言おう…

「えっと。本日は、僕の為にこのような壮行会を開いて頂きありがとうございます。
正直、そんなに期待はしていません。
全国は甘くない。目標は、一次予選突破です。100 200 幅跳びと一つでも、上に行けるよう頑張ります。ありがとうございます。」

皆から、歓声が上がる。 頑張れよ。等々いろいろ声が聞かれる。はぁ…。


面倒だ。 俺は俺の為に、陸上をやってるんだ。
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