空の名前
 知り合いのまったくいない、しかも実家から離れたところでも生活は今思い返しても「よく頑張った」って感じです。

 しかも最初の半年は旦那が出張だったので、子ども達と3人での生活でした。

 それでも最初の1ヶ月は関東の旦那の実家に行ったのですが……。

 これがまた大変で^^;;;

 1日で挫折しました。

 だって、新生児なのに「お父さんが入ったあとのお湯」を使うようされたし。
 ワタシ達が使ったお湯は抜かれて「旦那の妹」が入る時は新しいお湯なんですよ。

 それで「水道代がかかる」と叱られたり。

 パソコンをしていたら「洗濯してるのにパソコンなんかして」とぶちぶち言われたり。

 しまいには悪いコトしていたカズを叱ったら「うちで叱るのはやめて欲しい。妹が働いて帰ってきてるんだから泣かさないで!」と叱られ……。

 ああ、やめよう、もう。

 このときのことを思い出すと泣ける。

 ちなみに、義母は最近妹が結婚して子どもができてやっといろいろと察してくれたようで、あのときはごめんなさいと謝られました。

 このときから7年経ってましたが、やっと少しはワタシを認めてくれたようです。

 それはそれで、よかったんです、きっと。



 と、こんないじめられたことを書いているのはワケがあるのです。

 愚痴じゃないのです。

 あとのほうで出てきますので、どうかご容赦を。



 まあそんなわけで。

 実家と旦那の実家を1週間くらいで行き来していたのですが、こんな大変なら自分で生活した方がマシだと悟り、美幌で旦那の帰りを待つことにしました。

 その間、5ヶ月くらいかな。

 みいはハイハイも始まり、検診でも順調で、ちょっと「まんま」なども喋ったりしていたので、自閉だなんてコトはつゆほども疑いませんでした。

 そして2年後、旦那の転勤で横須賀に引っ越ししてから、ワタシ達の生活は大きく変わるのです。
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