詩集
誰かのために

涙を流して

誰かのために

君は笑う

その誰かが

俺ではないことを

俺は知っていた

君は俺を見ているようで

俺なんか見ちゃいない

俺の向こうの

俺の見知らぬ誰かを

ただ見つめてる

俺の知らない誰かのために

君は泣く

笑う

怒る

俺ではない誰かのためだけに

君は

笑っている

君の目線の誰かを

何度殴ろうと思ったことか

何度殺してやろうと思ったことか

わからない

君の目線の先に居る誰かは

俺ではないことだけはわかっている

それでも

君の目に映るのが俺でなくても

俺は

君が好きだよ

いつか君の目線の先に

立ちたい

君の瞳に写った

俺の顔を覗き込みたい

君の目線の先には

今誰が居るんだい?
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