英雄達は最後に笑う…?
「嘘だろ!?」
「嘘だよ〜」

月影は完璧に火螺におちょくられる。

「…あたしの家族は死んだよ。昔の事故でね」

火螺はたった一人の生存者だった。

「…なんか悪いこと聞いたな」
「気にする事ないよ」
『お二人さん。雑談中失礼』

マイクから竜崎の声がする。

「ん?どうした?」
『少し問題が出てね。今、中で動けるのは四人だけだ』
「何人いたのさ?」
『八人。かなりのやり手だぞ相手は』
「マジかよ…」
『今、第二陣が突入した!…え?マジ?』
「どうした?」
『っち!上だ!』

月影と火螺が上を見る。
一つある窓が急に割れて、何者かが落ちてくる。

「マジかよ!」

月影が銃を構える。
男が足蹴りでその銃を蹴り飛ばす。

「下がって!」

火螺が銃を撃つ。
男は全ての球をナイフで弾く。
そのナイフを火螺に投げる。
火螺はぎりぎりの所で避ける。

「居たぞ!」
「こっちだ!」

何人かの仲間がこちらに向かってくる。
男は舌打ちすると奥の林に逃げ出す。

「追うぞ!」

月影と火螺は男を追い掛けて同じく林に入る。
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