恋はモウモク


平塚クンにとっては、私のそんなところも「彼女」ってよりかは、「女友達」みたいだったのかなぁ・・・?




お店をでた後、来た時と同じように遠回りしながらドライヴして帰ることになった。

夜の海付近をドライヴするのも気持ち良かった。

しばらく走って、海が見えなくなってくると、

夜のせいか、少しずつ家に近づいているせいか、無性に寂しくなってきた。


今日バイバイしたら、今度遊ぶことはあるのかな??

私を送り届けた後、彼女のとことか行っちゃうのかな??

私って、ドライヴしたり、ご飯食べたりするだけの相手なのかな???


時折そんなことを考えていると、車は私達の住む町に着いていた。


なんでも、行きは長く感じるけど、帰りって早いよなぁ・・・


だんだん、私の家が近くなる。

今日が終わってしまう・・・終ってしまうよ・・・



「あのね!急に聞くけど、平塚クンって彼女いる!?」

ビックリした顔をして、平塚クンが私を見た。そして、少し間があって・・・


「いない。よ・・・」


よぉしっ!!いないのね!?

「あの・・・私と付き合って・・・!」

・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・

「いいよ。」

「えっ!!いいの!?」

「うん。」

やったあ!!!私、平塚クンの彼女ってことだよねっ!?!?
< 66 / 84 >

この作品をシェア

pagetop