唄に願いを
ずっとそう思ってた。

「なぁ、純(じゅん)」

俺はある日、学校帰りのマックの中でそれを話してみた。

「あー?」

「俺らってさぁ、平凡だよな。毎日こうやってだらだらして、変化ないよな…」

すると純は良いものを見つけたような輝いた目で俺を見た。

「ほほう、なるほど」

「は?」

なんだ、こいつ。

「よぉし!!あいわかった。よぉくわかった」

「何が?」

「そんな、とぼけたって無駄よ!!この純輝(じゅんき)様を誰と心得る!!だてに幼稚園から一緒の仲を舐めるなよ」

「いや、とぼけてねぇし。つうか幼稚園違うんだけど」

「そんな恥ずかしがるな!!」

「別に恥ずかしがっ「俺に任しとけ!!」」

人の話を無視した純輝は
さっさと携帯をいじりだす。

なんだこいつ…
人の話を聞けよ。

まぁ、今更何を言ったって無駄だってわかってるから
いいんだけどさ…

俺はコーラ片手に
携帯を打ちまくる純を眺めていた。

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