DESTINY-忘れられない人-
あの日、私と別れてすぐにユウに電話をかけた。
思わせぶりに、好きな人ができた、なんて言う理恵子にユウは戸惑っていた。
しばらく話した後、理恵子は言った。
『ユウ、しつこいから付き合ってあげる』
ユウは、初めて理恵子から、好きという言葉をもらった。
翌日のデートの約束をして電話を切ろうとした瞬間だった。
理恵子は悪くない。
信号は青だった。
左折しようとしたトラックにひかれた。