だいすき。
あたしを誰よりも理解しようとしてくれたし、
放課後一緒に帰ったり、
キスしたり、
セックスしたり、
妊娠したり…
中絶したけどね…
和也はあたしにたくさんの思い出をつくってくれた。
そして、
和也に振られてからあたしは一度も和也にあってなかった。
久しぶりに見上げた和也は前よりずっとたくましかった―
「奈緒…だよな?」
「そうだけど?」
「久しぶり」
「…」
だんだん心拍数が上がっていくのが自分でもわかった。
和也にも聞こえてるんじゃないかって思うほど、
ドキドキしてた。