だいすき。
あの時、
二人の会話を
あたしはしっかりと聞いていた。
そして父親が言った
「愛なんてもんはそもそもなかったんだよ、俺達には。恋愛なんてするだけ無駄。全ては女の体なんだよ」
大好きだった父親が
いつも優しかった父親が…
信じられなかった。
精神的にもかなりのショックを受けた。
それからあたしは恋愛は無意味なんだって
どうせあたしの中身を好きにはなってくれる人はいないんだって
そう思うようになった。