守ってあげたい 〜伝染〜
少しくたびれた感じだが目つきの鋭い男は拓海より先に口を開いた。
「もしかして事情聴取ってやつですか?」
「そんな大げさなものじゃ無いですよ。形式的に2,3質問させて欲しいだけです」
「大丈夫よ,お兄ちゃん」
尚も不満そうに口を尖らせる拓海を目で制して、晶は鬼頭と名乗った刑事の方を向いた。
「ああ、起きなくていいです。そのままで直ぐに済みますから」
「はい」
「えっとまずは事故発生ですけど、昨日の3月24日午後4時半頃、場所は市内の○○町2丁目4-3、立川クリーニングの手前でいいですか?」
「そうだったかな……時間はそうだけど、詳しい場所は覚えてないです」
「救急車が到着したのがそこですから、多分間違いないと思います」
「もしかして事情聴取ってやつですか?」
「そんな大げさなものじゃ無いですよ。形式的に2,3質問させて欲しいだけです」
「大丈夫よ,お兄ちゃん」
尚も不満そうに口を尖らせる拓海を目で制して、晶は鬼頭と名乗った刑事の方を向いた。
「ああ、起きなくていいです。そのままで直ぐに済みますから」
「はい」
「えっとまずは事故発生ですけど、昨日の3月24日午後4時半頃、場所は市内の○○町2丁目4-3、立川クリーニングの手前でいいですか?」
「そうだったかな……時間はそうだけど、詳しい場所は覚えてないです」
「救急車が到着したのがそこですから、多分間違いないと思います」