YOU
「おぉ。わりぃな。じゃあ優歌、部室あたりで待ってろよ。」
そう言って啓は片付けに加わった。
「姫島さんは?行かなくていいの?」
―啓としゃべりたいでしょ?・・・まではあえて言わないでおく。
「う~ん。行かないとなんだけど・・・。優歌ちゃんに聞きたいことあって。」
あぁめんどくさい。優歌ちゃんとか馴れ馴れしく呼んでるしさぁ。
「ん~。何?」
「あのさぁ・・・」
姫島莉乃は言いにくそうに、けれどはっきり言い放った。