AB型の幼なじみ
「おい、何出んの?」
着替え終わって、体育館に行く途中で猛が声をかけてきた。
「私は…バスケ」
「……お前、出来ないじゃん」
「それ言うか?」
ため息をついた私に、バカにした様に笑いながら猛が頭をポンポンと撫でる。
「せいぜい頑張るんだな」
カッカッカッと笑いながら、猛は下駄箱に向かっていった。
因みに、男子は少ない高校だったので男子はサッカーのみ。
「お前も頑張れよ…」
ポツリと言って、私は体育館に向かった。
猛が好きなことは、昔からのサッカーだった。
物心ついた時には、サッカーをやってるイメージの男の子だ。
機嫌良さそうなところを見ると、やっぱり優勝を目指しているんだろう……
私も頑張ろうっと。