AB型の幼なじみ
その日は、梅雨時期にやって来た。


6月は、何気に嫌われている。



何も行事がないから。


日直にしてみれば、助かる月なんだけどね。


それに………


6月は、私の誕生日があるんだけどな…


「おはよう!」


クラスがHR前の10分間の読書する本を用意している中で、私はギリギリ教室に入った。


「間に合ったぁ」


「おはよう、梓ちゃん」


「遅刻かと思ったよ」


一息ついて、机に鞄を置きながら隣の子と会話をしていると、


「ハーイ、席に着いて」


丁度よく入ってきた先生が、皆にそう呼びかけた。





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