Damask Rose [短編集]


「何してんの?暇だったら遊ばない?」


目の前に男の人が二人立っていた。


「こっちも二人なんだ。てか君たち可愛いね〜」


こうゆうの…苦手。


「な〜に、してんの?」


長谷部君の声がした。



「俺たちも一緒で良いの?」


それから壱也の声がした。二人はそれぞれ手にアイスを1つずつ持っていた。


「誰だよ?何、彼氏?」


声をかけてきた男の人たちが少し険しい顔をしていた。


「見れば分かるでしょ」


長谷部君が美砂ちゃんの肩を横から抱き寄せた。


「邪魔、しないでくれる?」


壱也も同じように横から私を抱き寄せた。


「つまんね〜」


あっという間に男の人たちは去っていった。


「わ…」

「げ…」


「「溶けてる」」


二人が持っていたアイスが溶けてる横で、私たちは真っ赤になった顔を必死で隠そうとしていた。




***+α***

(柚、一口〜)

あっ、私が食べたとこ…!

(…あ゙ま゙い゙ー)
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