ミラクル☆レイナ
「へっ!?どういう事!?」

私は、事のなりゆきが分からなくて、思わずそう問い掛けた


すると、レイナちゃんは、尚も泣きながら言った


「だって三和、いつも、どんな時も譲ってばっかりなんだもん!学校祭の担当決めの時だって……本当はカズに調理班にいて欲しかったんでしょ!?それなのに……」

「…だって、あれは呼び込みの人が足りないって言ってたから、私一人がワガママ言うのは申し訳ないかなって……それに調理班はカズくんがいなくても、どうにかなってたし……」

「それだよ!それ!三和は優しすぎ、いっつも引きすぎ!たまにはワガママ言ったって良いじゃん!だって、いっつも我慢してるんだから!本当はカズとやりたかったんでしょ!?人手がどうとかじゃなくて、三和がカズとやりたかったんでしょ!?だったら、それで良いじゃん!…確かに毎回、それだったら問題ありかもしれないけど、たまにはさ!

…あの時、カズ寂しそうだったよ

調理班のリーダーである三和に、どっちでも良いみたいに言われて

話し合いの時も、本番も心ここにあらずって感じだった」
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