ミラクル☆レイナ
「…ずっと、好きだったんでしょ?カズの事……」

「えっ!?何でそれを……?私自身ですら気が付いたの、つい最近なのに……」

私が驚いて、そう問い掛けると、レイナちゃんはケラケラと笑って言った

「えぇー!嘘ー!?三和、鈍感過ぎー!アタシなんて最初から気付いてたよ!」

レイナちゃんはそう言うと、ニッと笑って、私の背中を力強く押した

「三和!行け!戦ってこい!いつも引いてばっかりだった自分と!」

私は、レイナちゃんにそう言われて、恐る恐る1歩を踏み出した

でも、やっぱり不安になって、振り返ると、後ろではレイナちゃんが笑って手を振っていた


それを見ただけで、何だか勇気が貰えた気がした


ありがとう、レイナちゃん―――


私は、前を向いて走り出した



―――カズくんに10年来の想いを伝えるために―――
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