ミラクル☆レイナ
でも、レイナちゃんは、そんな私の横顔を真剣な顔でじっと見たかと思うと、勢いよく声を掛けた

「カズー!」

カズくんが振り返ると、レイナちゃんは大きく手を振りながら、カズくんの元へと走った

そんなレイナちゃんを追い掛けるようにして、私もカズくんの元へと走った

「カズも家、こっちなんだ!」

「あぁ……、てかすぐ近くだろ。……俺ん家と三和ん家」

そう言ってカズくんは私を見た

私は、そんなカズくんと目を合わせるのが恥ずかしくて、俯きながら小さく返事をした

「…うん」

私がそう答えると、レイナちゃんは捲し立てるようにしてカズくんに聞いた

「マジで!?」

「あぁ、斜め向かい」

「うそぉ!」

「本当」

結局、それから私達は、3人で一緒に帰った
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