ミラクル☆レイナ
「じゃーねーカズ!また明日!」

そう言って、レイナちゃんはカズくんにブンブン手を振っている

でも、私にはそんな真似は出来ない

「あぁ、また明日な」

だから、私は、カズくんのそんな言葉も、きっとレイナちゃんに言ったものだと思い、何も答えず、玄関に入ろうとした

その時だった

「三和もまた明日な」

カズくんのそんな言葉に驚いて、慌てて振り返ると、カズくんはもう既に家に入ろうとしている所だった

「…っ……あっ……」

言わなきゃ!

私も『また明日ね』って……

でも、今、言ってもカズくんは後ろを向いてしまってるし、私の声じゃあ聞こえないかもしれない

でも、言わなきゃ



「…また―――…」

ガチャ

私が決心を決めて、そう言い掛けた時、カズくんは鍵を開けて家に入っていってしまった






私の声がカズくんに届く事は無かった―――







私はいつもそうだ―――…






こういう時にいつもチャンスを逃す



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