ミラクル☆レイナ
私は家に帰ると、さっそくレイナちゃんに放課後にあった事を話した

「へぇー!あんちゃんに!?良かったじゃーん!」

「…あんちゃん…?」

「うん!『杏ちゃん』だから『あんちゃん!」

私は、それを聞いて、クスッと笑った

レイナちゃんがどうやって、誰とでも仲良くなるのか分かった気がした

「…あの……それで……レイナちゃんが杏ちゃんに、私に話し掛けるよう言ってくれたんだよね?………ありがとう」

今度は素直にお礼が言えた

でも、レイナちゃんはそんな私に、あっけらかんとした態度で返した

「アタシは別に何も言ってないよー!ただ、本を勧めて欲しいなら、アタシよりも三和に聞けって言っただけで。アタシ犬だから本とか詳しくないし!」

それを聞いて、私はまた笑顔になった
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