ミラクル☆レイナ
「ねぇねぇ!景品って何かな!?」

「……そんなのまだ分からないよ」

興奮気味にそう問い掛けてくるレイナちゃんに、半ば呆れながら答えていると、後ろから杏ちゃんが声を掛けてきた

「三和子ちゃんとレイナちゃんは何の種目に出るの?」

何の種目……

正直、私の場合、どの種目に出ても足を引っ張るだけなので、どこでも良かった

でも、そんな私とは対照的に、レイナちゃんはワクワクした様子で言った

「何!?何!?何の種目があるの!?」

「…えっとねー……。テニスとバレーとサッカーとバスケとソフトボールかな?」

「ていうか黒板に書いてあるじゃん」

私が、黒板を見ながら、そう言うと、レイナちゃんは更に興奮した様子で言った

「あ、ほんとだー!ヤバー!アタシ全部出たいんだけど!」

「でも、残念ながら出れるのは1競技だけなんだよねー…」

「えぇー!」

そんな事を言い合うレイナちゃんと杏ちゃんを横目に、私は一人、黒板とにらめっこしていた

どの競技に出れば、1番足を引っ張らないで済むだろう……
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