幸せ
智也の真剣な顔・・・
気持ちが伝わって来た。

「亜矢、部屋に上がってなさい」
「え?」
「体、冷えちゃうでしょ?」
「お母さん?」
「亜矢は幸せ者ね。こんなに大切に思ってくれる人がいるんだもん」
「う・・・」

涙が出てきた。

「ほら、早く上がりなさい」
「ありがと・・・」

アタシは幸せ者なんだ。
そう思った。
< 8 / 11 >

この作品をシェア

pagetop