SWEET SMILE
「・・・俺・・・。そろそろ部活に行ってもいいすか?」
草野君がだるそうに言う。
あたしの草野君に対するキモチは、草野君によって、ズタズタにされた。
「うん・・・。聞いてくれてありがと・・・。」
「・・・。」
草野君は黙って教室が出て行った。
あたしは、呆然と立ち尽くした。
あたし、草野君に嫌われてたんだ・・・。
こぼれるはずの涙も止まってしまった。
草野君に恋してた自分が、ばかみたいに思えてきた。
あたしの時間を返せ!
そう思ってしまった。
もう恋なんてしない!
そう固く決心した、みゆうだったが、この決心が早くも打ち砕かれるなんて、まだみゆうは気付かないだろう・・・。