幼なじみの彼と彼女〜大人編〜
2.君のいる場所
雪野と付き合い始めて半月。
俺としては本当に珍しい。
続いていた。
「しばらく、会えない」
俺は雪野の白い背中に触れながら呟く。
「…別にいいわよ」
理由も聞かない。
この突き放される感覚が俺にはたまらない。
「レースが、あるんだ」
自分の事は基本、話さないのに、雪野には聞いてもらいたい気持ちでいっぱいになる。
「レース?」
雪野の声のトーンが変わった。
今まで俺に背を向けていたのにくるっ、と振り返る。
「俺、バイクのレースに出てるんだ」
「ふーん、だからか…」
雪野は納得したように俺の腕を掴んだ。
「歳の割には鍛えてるなって思ってた」
そう言うとじっと筋肉の付き方を見ていた。
そういう所にしか興味を示さない雪野に惹かれる。
こんな女は初めてだ。
俺としては本当に珍しい。
続いていた。
「しばらく、会えない」
俺は雪野の白い背中に触れながら呟く。
「…別にいいわよ」
理由も聞かない。
この突き放される感覚が俺にはたまらない。
「レースが、あるんだ」
自分の事は基本、話さないのに、雪野には聞いてもらいたい気持ちでいっぱいになる。
「レース?」
雪野の声のトーンが変わった。
今まで俺に背を向けていたのにくるっ、と振り返る。
「俺、バイクのレースに出てるんだ」
「ふーん、だからか…」
雪野は納得したように俺の腕を掴んだ。
「歳の割には鍛えてるなって思ってた」
そう言うとじっと筋肉の付き方を見ていた。
そういう所にしか興味を示さない雪野に惹かれる。
こんな女は初めてだ。