幼なじみの彼と彼女〜大人編〜
午後9時過ぎに病院に着いた。

母ちゃんが事情を説明してくれていたから、俺はすぐに梓と子供に会う事が出来た。

「梓、よく頑張ったな」

俺が頭を撫でると梓は照れて

「うん、ありがとう」

顔を赤くしていた。

「なんで、照れる?」

思わず聞くと

「だって祥ちゃん、私の事を誉めた事がないから…」

「えっ、そうだっけ?」

俺は恥ずかしくて顔を赤くした。

そういえば。

小さい頃から梓にエラソーにばっかり言ってたから。

誉めた事なんて、ないかも…
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