幼なじみの彼と彼女〜大人編〜
「ママ、これ、すごいね!」

翔がテレビを見ていて声を掛けるので私は立ち上がってテレビを見つめた。

偶然…

その開幕戦のダイジェストが放映されている。

「…祥ちゃん」

思わず呟いた名前。

「しってるの?」

首を傾げる翔。

「うん、昔、ママの隣の家に住んでたの」

「えー!」

翔の目が輝いた。



…ライディングフォームはほとんど変わっていなかった。

首位を独走している姿はさすが、と思う。

「ママ!」

翔が楽しそうに

「みにいきたい!!」

その発言に戸惑いを覚えた。
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