幼なじみの彼と彼女〜大人編〜
「一人?」

年上には間違いない。

それでも、タメ口で話すのは。

『嫌なら無視しろ』

という圧力をかけているからかもしれない。

拒否をされたらそれ以上は深追いしない。

「…誰か待ってるように見える?」

冷ややかな目が俺を襲う。

「…じゃあ、俺、横にいていい?」

もう、既に座ってるけど。

「…どーぞ」

ため息をついたその横顔。



初めて会ったのに…

気になって仕方ない。



おかしいなあ。

深く入らないのが俺のポリシーなのに。

入りたくなる衝動。
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