幼なじみの彼と彼女〜大人編〜
「どうして…」

俺は聞かずにいられなかった。

彼女は相変わらず俺に冷ややかな目を向ける。

「そんなに悲しい目をしてるの?」

一瞬、鉄壁かと思えた彼女の目が。

さ迷った。

「…そういう君も」

また冷たい目に戻って。

「何故、そんなに辛そうに私を見るの?」



これが始まりだった。
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