幼なじみの彼と彼女〜大人編〜
「おい…?」

祥ちゃんが部屋に入ってくる。

うっすらと目を開けると青ざめた顔をしている祥ちゃん。

「お腹が張って…」

消え入る声しか出せない。

「病院、行く?」

祥ちゃんはベッドに腰をかけて顔をギリギリまで近づけた。

「さっきよりはマシだから…
それより、今、何時?」

段々意識がハッキリしてきて。

目をパッチリ開ける事が出来た。

「9時半だよ」

「えっ!!」

慌てて起き上がったので。

祥ちゃんの顔と私の顔がぶつかる。

「イテッ!!」

「痛い…」

それを見た翔が可笑しかったのか声を立てて笑った。
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