幼なじみの彼と彼女〜大人編〜
走行を終えて。

チームに帰ってきた時は。

物凄い盛り上がりを見せていた。



昨日より更に早いタイムを出して自分で自分のコースレコードを塗り替えた。

思う通りにきている。



「凄いですね!」

先に走行を終えていた恭平に声をかけられる。

「…ありがとう」

俺は少しだけ笑ったけど、本音は違う。



お前、もっと頑張れよ…



俺だけが走れても仕方がない。

耐久レースだから。

お前も頑張ってくれないといけないんだ。



「…明日、お前も良い走りを見せてくれよな」

俺が恭平の肩を叩くと、恭平は嬉しそうに頷いた。
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