幼なじみの彼と彼女〜大人編〜
前夜祭のイベントもあって。

色々していたら10時になっていた。

梓に電話をして夜ご飯を食べたのを確認すると、翔用に適当にお菓子を買って部屋を訪れる。



「祥ちゃん!」

ドアを開けてもらったら真っ先に出迎えてくれたのは。

梓の笑顔だった。



久々にこういう笑顔を見た気がする。

小さい時は毎日見ているのが当たり前だったのに。

そういうのが無くなって。



再会してからは悲しそうな笑みしか見てなくて。





その笑顔で少しだけ。

俺が失ったモノを少しだけ取り戻した気がする。
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