・・大切な場所・・
「がっかんばりますぅ・・・ズズッ・・・」
「那槻、サービスマンは、ホールで泣かないのっ!!裏に行って、涙拭いて笑顔で戻っておいで。それが出来れば、この店で働けるから。出来る?」
「陽しゃん・・・ズズッ・・・出来ましゅ・・・」
「じゃあ、裏に行っといで。戻って来たら、乾杯するよ。」
那槻は、頷いて頭を下げると裏へ行った。
「陽節炸裂!!」
「店長!!からかわないで下さいよ~。」
「どう思う。陽。あの子、大丈夫か?」
マネージャーの言葉に、陽は驚いた。
でも、自分の存在を認めてくれた様な気がして、照れ臭かった。
「アタシは、あの子は出来ると思います。見る価値はあると思います。」
店長とマネージャーは、陽の言葉に頷いた。