・・大切な場所・・
「お待たせしました。」
那槻は、ビールの入ったピルスナーをカウンターに置く。
「なかなか上手に入れたね~」
店長に誉められた~!
やったぁ~
ぶふっ・・・
「だから、雄太さん笑い過ぎだから・・・」
目に涙まで貯めてるし、ヒドクナイ!?
「雄太が、こんなに笑うなんて初めてだね。何あったの、那槻。」
「ビール切れたの分からなくて、そしたら突然バシュッってなって、頭が泡まみれになってるの見て、大爆笑してるんです。」
陽の問い掛けに、不機嫌気味で那槻は答えた。
「みんなやる事だから。今、大爆笑してる雄太だって、同じ事やってたんだから。」
「あっ、陽さん!!」
「もっと変な間違いとかしてるよなぁ~」
「そうそう。今ここで、発表しちゃいますか。店長。」
「ちょっ、ちょっと店長、マネージャー。勘弁して下さいよ~」
ニヤニヤしながら雄太を見た3人の視線に、顔を真っ赤にして雄太は困っていた。