・・大切な場所・・
「那槻、クリスマスは?」
湊の問い掛けに、那槻は顔を曇らせる。
「周りは、クリスマスで盛り上がってるけど、飲食は《クルシミマス》なんだって・・・昨日、マネージャーに言われた・・・」
日に日に、クリスマスの準備に追われてきた那槻は、その意味を理解していた。
「そっかぁ・・・あんまり無理すんなよ。」
「ありがとう・・・」
ふぅと溜め息を付いた。
「じゃぁ、今日も頑張ってくるわ。ボードの日にち決まったら、メールして。」
那槻は、大きく伸びをすると足早に教室を出て行った。
アイツ、すげぇなぁ・・・
3人は、那槻の背中を見送りながら、ふと思った。