・・大切な場所・・
仲間
12月25日
クリスマス当日
今日を乗り越えれば、後は年末まで走りきるまま。
ディナーが終わって、那槻は裏で水を飲み干し、一息を付く。
「疲れたか?」
芳村が、那槻に声を掛けた。
「大丈夫ですと言いたいとこですけど、正直疲れました。」
袖口で、口元を拭うと悔しげに笑う。
「そうか…あと少しだ。頑張れよ。」
「はい…」
芳村は、那槻の肩をポンっと叩くと、ホールに戻って行く。
那槻も、芳村の後を追ってホールに出る。
時計の針は、いつの間にか12時を指していた。