ホントの恋の見つけ方

その頃、寛人は付属病院で解剖実習を行っていた。

医学生が行う解剖の事を系統解剖と言う。

系統解剖は人体の構造を究明するためで、通常は1年と3年に行われることが多い中、うちの学校は医学部2年と6年に一回ずつ行っていた。

解剖実習は午後一で始まり夜七時くらいまでかかることもある。

体力的にもハードだが、献体してくれた人の人体を実際に見て触れることで
そこから多くの事を学ぶことが出来る。

実習中にも解剖学の試験や生理学の試験などもあり毎日がめまぐるしかった。


それでも実習中は集中して忘れていている綺羅の事をふとしたことで思い出してしまう。
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