ホントの恋の見つけ方

珍しく綺羅が神妙な顔で悩んでいる姿を見た親友の南が気になって話しかけてきた



「綺羅~今日はどうしたの?眉間にシワなんか寄せちゃってさ。
なんか悩みでもあるの~?」



「・・・・・・・・・・・・」



「き~ら~」



「・・・・・・・」



「綺羅ってば!!」



あまりに無反応だったので南は綺羅の肩をドンと叩いた



「わっ!!!」



肩を叩かれ自分の中に入り込んでいた綺羅は驚いて大きな声を出してしまった



教壇のほうから教授がこちらを見て



「何ですか?私の授業をまじめに聞けない生徒は出て行ってくれて構わないですよ」




やば~授業中だったよ



みんなの注目になってばつが悪かったけど、綺羅は小さい声で「すみません・・・」といって誤った




そして、横にいる南はクスクスと笑っていた


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