--tear--

愁はすごいスピードで自転車をこいだ。
あたしは２人乗りに慣れてなくて、少し怖かった。
「こぐの速くない？」
「そう？危ないからしっかり掴まっててね！」
男の子と２人になったことなんてほとんどない。
ただでさえ緊張してるのに…。
そう思いながら愁のシャツをすこし掴んだ。