--tear--
「やっべ、もう1時過ぎてるじゃん!授業始まる!」
授業開始は1時20分。
ここから戻ると完全に遅れる。
「早く戻らなきゃ!」

あたし達は急いで学校に戻った。
案の定授業は始っていた。
「園田、何処行ってたんだ。」
少し怒った顔で先生が言った。
「すいません。体調悪くて保健室で寝てました。」
「そうか。早く席に着け。」
あたしは何とか上手く誤魔化せてほっとした。
初めて先生に嘘をついた。
罪悪感は少しあったけど、でも晴々しい気持ちだった。
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